圧巻、圧倒!カナダの国際航空ショーでアクロバット飛行を体感!驚きの歴史!

   

圧巻、圧倒!カナダの国際航空ショーでアクロバット飛行を体感!

NO1 カナダ航空ショーの驚きの歴史!

東西冷戦中なのに戦闘機がイベントで競演!?

 

1991年8月 私はカナダ ブリティッシュコロンビア州、バンクーバーの近くの

アボッツフォード(Abbotsford)国際航空ショーの取材に行きました。

当時はバンクーバー国際航空ショーとしても知られていました。

(バンクーバー国際空港の代替空港なので!)

私は、取材前日に現地入りして、事前に依頼していたコーディネーターと打ち合わせを行いました。

彼は優秀な通訳兼コーディネーターで航空ショーの関連では色々手配をしてもらいました。

そして前日の打ち合わせでは、私は半分本気、半分冗談で(突然)「航空ショーを空撮したい~。

できればアクロバット飛行も体験したい~」と話しました。

私は海外の航空ショーの取材は最初で最後だと思い、北米らしい映像を考えていました。

すると、彼は「ちょっと探してみます」と言って調べ初めてくれました。

私は、日本国内では、突然の航空機取材等は難しいのはわかっていたので

多分「それはできません」との返答になると思っていました。汗

しかし、約2時間後、彼が「できますよ」と答えてくれました。

私は思わず「本当ですか?」と聞き返しました。(笑)

これに対して彼は「はい、飛行許可や機体の調整を依頼しています。

アクロバット飛行も可能ですよ~」と笑いながら答えました。

 

そして、翌日彼の手配で

ベトナム戦争で空軍のパイロットとして派兵経験のある退役軍人が単発機を所有していて、

その飛行機に乗せてもらう運びになりました。

本当に航空ショー近くでの「遊覧・アクロバット飛行」です。

しかし~、航空ショーではいろいろ規制があり、すぐ近くでの飛行禁止の様でした?

私は、当然これまで飛行機は定期航空便しか乗った事がなかったので、

特殊な飛行機に乗って異次元体験、アクロバット飛行を体験したい思いが

強かったと思います。

しかし、正直、お調子者の私はアクロバット飛行に同乗の依頼をしたものの、

「本当に そんなアクロバット飛行が可能か?」「安全なのか?」と複雑な心境でした。

決して安全とは言えない危険と隣り合わせの特殊飛行です。

しかも飛行場は草原のような滑走路で、簡単な管制室みたいなものしかない状況でし た。

こうなればパイロットを信じるしかありません。

当日、私達、(私、コーディネーター)は滑走路の事務所でパイロットと会い挨拶後直ぐに、

セスナ機の様な彼の自家用機に向かいました。

少し遠くの飛行場では、華麗な航空ショーが開催されていました。

「さぁ~」お仕事開始~!

おっと、ここで、

この航空ショーには「驚きの歴史」があったので、少し紹介したいと思います。

 

ネット情報などを参考にまとめてみました。

〇ローカルなエアショーから国内最大のエアショーへ

このエアショーの始まりは、1962年に地元の航空クラブとロータリークラブによる

共同企画として始まった様です。

その後、徐々に参加者や規模を拡大していき、1965年にカナダ国内で最大の動員数を擁する

エアショーに成長しました。

そして、その後、ピエール・トルドー元首相は、このエアショーを

「カナダの国民的エアショーだ」と1970年に指定し、カナダを代表するエアショーとなりました。

 

〇東西冷戦の中、参加国の増加で盛り上がり

その後、1971年にカナダ空軍のアクロバットチーム「スノーバーズ」が初参加すると、

年々観客を魅了し、規模を拡大していきます。

また、カナダで開催されているにも関わらず、1976年には「アメリカ建国200周年記念」の

イベントとしても認識され、アメリカ海軍「ブルー・エンジェルス」や

アメリカ陸軍パラシュートデモチームが参加しています。(笑)

1980年代には更に参加数が増え、大きな盛り上がりを見せます。         

アメリカ空軍と海軍、イギリス空軍は毎年参加するようになり、

1984年にはニュージーランド海軍、続いて翌年の1985年にはブラジル空軍の

「スモーク・スコードロン」が初参加するなど、参加国も次第に拡大していきます。

 

〇1980年代最大の観客数を記録

1986年は、バンクーバー国際交通博覧会(EXPO’86)の開催時期とも重なり、

多数の観客を魅了しました。

この年は、フランス空軍やイタリア空軍のようなヨーロッパのチームも、

これまでの常連だったアメリカ海軍やブラジル空軍、カナダ空軍に加わって

参加することになりました。

そして、その盛況は、東側からも注目され、多数の参加機を呼び寄せます。

ウクライナ空軍からアントノフAN-124、ソ連からAN74などが参加しました。

もちろん初参加でした。

驚きは、「時代はまだ東西冷戦の真っただ中」ですが~。

「カナダの民間ベースのイベントで何故こんな事が可能だったのか?」

私は、今でも不思議に思います。 

西側も超極秘の音速戦略偵察機SR71ブラックバードが、

カナダでは「最初で最後となる地上展示」を行いました。

再度書きますが、時代は「東西冷戦真っただ中」です。

そして、1989年には、3日間で30万人以上を動員し新記録を更新しました。
この年は、ソ連から再び多数の軍用機が参加しました。

さらに、歴史的な瞬間が最終日にありました。

カナダ空軍のCF-18ホーネットパイロットである少佐が、

ソ連のテストパイロットと複座式のMiG-29UBに同乗したのです。

ソ連の近代ジェット機を西側パイロットが操縦するという歴史的な瞬間になりました。

また、アメリカ空軍のアクロバットチーム「サンダーバーズ」が

8年ぶりに参加したことも観客を惹きつける要因になりました。

 

〇冷戦後は軍用機の参加減少

冷戦後の1990年代には、軍事費の削減から軍用機の参加が減りました。

それでも、引き続き珍しい機種の登場は、観客を呼び込みました。

1991年には、アメリカ空軍のF-117ステルス戦闘機がカナダに初上陸し、

厳重な警備下で展示されました。

また、ソ連崩壊後のロシアからも、多数の戦闘機が参加、デモフライトを

おこないました。

この後も、1992年には、ウクライナ空軍のMiG-29が2機、北米ツアーの一環で参加、

翌年1993年にはロシア空軍のナショナルフォーメーションチーム

「ロシアン・ナイツ」が6機編隊で飛行しています。

この航空ショーは不思議な魅力と歴史を持っています。

次は いよいよ私のアクロバット飛行挑戦です。 汗

 

 

What a Spectacle! Captivating Aerobatic Flying at Canada’s International Airshow!

NO1: Astonishing History of Canada’s Airshows!

 Fighter Jets Performing at an Event During the Cold War?

In August 1991, I traveled to Abbotsford, British Columbia, near Vancouver,

for coverage of the Abbotsford International Airshow.

At that time, it was also known as the Vancouver International Airshow

due to its proximity to Vancouver International Airport.

 A day before my assignment,

I met with a coordinator I had previously arranged to work with.

He was an excellent interpreter and coordinator

who had made various arrangements related to the airshow.

During our pre-meeting,

I joked about wanting to “capture the airshow from the sky and,

if possible, experience aerobatic flying.”

He responded with a nonchalant “I’ll look into it.”

Given the complexities involved in sudden aircraft assignments,

especially in Japan,

I assumed I would receive a response like “That’s not possible.”

 However, about two hours later, he surprised me by saying, “It can be done.”

I couldn’t help but ask, “Is that true?” with a smile.

 He replied, “Yes, we’re arranging for flight permissions and aircraft adjustments.

Aerobatic flying is possible too.” The next day, thanks to his arrangements,

I found myself boarding a single-engine aircraft owned by a retired military veteran

who had served as an Air Force pilot during the Vietnam War.

We were in for a real treat – a “scenic aerobatic flight” right near the airshow.

However, there seemed to be some strict regulations

prohibiting flights too close to the airshow.

I had never flown in anything other than regular commercial flights before,

so the desire for an extraordinary experience, especially aerobatic flying,

was strong.

Yet, truthfully, I was in a mixed state of mind, wondering,

 “Is such aerobatic flying really possible?” and “Is it safe?”

This type of special flying comes with an element of risk,

and the airfield resembled a grassy runway with a small control room.

At this point, I had no choice but to trust the pilot.

On the day of the flight,

my coordinator and I (the two of us) met the pilot at the airfield’s office.

After greetings, we quickly made our way to his personal aircraft,

which resembled a Cessna.

In the distance, there was a spectacular airshow taking place at another airfield.

“And now, let’s get to work!”

Now, here’s where I’d like to introduce a bit of the “astounding history” of this airshow:

According to information from various sources, here’s a summary:

From Local Airshow to Canada’s Largest

The airshow began as a joint venture between a local aviation club and

the Rotary Club in 1962.

Over time, it expanded in both participants and scale,

growing into Canada’s largest airshow with the highest attendance in the country by 1965.

It was designated as “Canada’s National Airshow”

by Prime Minister Pierre Trudeau in 1970.

Growing Excitement with Increasing Participating Nations In 1971,

the Canadian Forces Snowbirds aerobatic team participated for the first time,

mesmerizing the audience year after year and leading to further expansions.

Despite being held in Canada, it was recognized as part of the “U.S. Bicentennial” in 1976,

with the U.S. Navy Blue Angels and

the U.S. Army Parachute Demonstration Team taking part.

By the 1980s, even more countries joined the event, with the U.S. Air Force, U.S. Navy,

and the British Royal Air Force regularly participating.

In 1984, the Royal New Zealand Navy and, the following year,

the Brazilian Air Force’s “Smoke Squadron” made their debut.

 The event was expanding internationally.

Record Attendance in the 1980s

1986 coincided with the Vancouver International Transportation Exposition

(EXPO ’86), attracting numerous spectators.

This year saw European Teams like the French Air Force and the Italian Air Force,

along with the U.S. Navy, the Brazilian Air Force, and the Canadian Air Force,

which were already regulars.

Uniquely, the event attracted aircraft from the Ukrainian Air Force and the Soviet Union,

including the Antonov AN-124 and the AN-74.

It was the first and last time they appeared.

It’s worth mentioning that the event took place right in the middle of the “Cold War.”

I still wonder today,

“How was such a thing possible at a Canadian civil aviation event?”

In a world still in the grip of the “Cold War,” I had to be impressed.

Decline in Military Aircraft Participation After the Cold War During the 1990s,

after the end of the Cold War,

there was a decrease in military aircraft participation

due to reductions in military spending.

Nevertheless, rare aircraft continued to attract audiences.

In 1991, the U.S. Air Force’s F-117 Stealth Fighter made its first appearance in Canada,

on display under heavy security.

Additionally, aircraft from the Ukrainian Air Force

and the Russian Air Force started participating in demonstration flights.

 This airshow is indeed known for its mysterious charm and history.

Next up is my personal adventure of aerobatic flying. Stay tuned! 😅

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